道
私が初めて意図的にイエスにつながったとき、いただいたメッセージが「道徳」でした。
そして今朝「道(タオ)」とメッセージをいただきました。
ちょうど岐路に立っていると感じた朝でした。
「道(タオ)」とは、中国に古くからある哲学用語の一つです。
中国哲学が唱えている「道(タオ)」は、人はもちろん、物事も通る場所です。人が歩いていく場所であり、物事が目的地へたどり着くための場所でもあります。
また、規範や道徳といった考え方も「道(タオ)」には含まれています。道徳という言葉には「道」という文字が入っています。人間が考えたり感じたりすることにも道があり、「道(タオ)」はその目に見えない概念も意味しています。
孔子は、人間も道徳や人道を日常生活に取り入れることで、神の域に到達することができると考えていました。
老子が語る「道(タオ)」は、人間には到達できないものです。この点で孔子とは大きな違いがあります。
日本での道も中国での「道(タオ)」が基になっていますが、時の流れとともに、日本における道は中国のそれとは異なる内容になりました。
日本での道は、大きく二つに分かれています。そのうちの一つは、芸術面での道です。芸術面での道には、茶道、華道、書道、香道の4つが含まれています。
日本における道のもう一つは武術面です。武術面での道には、柔道、剣道、弓道の三つがあります。
「道(タオ)」からは、己を知って己を高めることが目的です。
日本の芸術や武術でも、精神統一が重視されています。精神を統一させるには、自分の精神を乱す原因を知ることが重要です。そのためには、自分を知ることが最も近道なのです。
「道(タオ)」を通して自分自身の内面と向き合い、心や精神を乱す原因を見つけます。その原因が見つかれば、それをどのようにコントロールしていくと良いのかが見えてきます。その方法を知って、常に冷静でいられるようにするのが目的なのです。
「道(タオ)」からは、自然の摂理を知ることもできます。
柔道は、思い通りにならない事柄をいかに上手に受け流していくかということを学びます。
自然の摂理も同じです。自然は人間の思い通りになることはありません。人間が自然と上手に付き合っていく必要があります。
「道(タオ)」は、自分の気持ちと上手に折り合いをつけて人生を歩んでいく方法を教えてくれています。