輪廻する人間関係
前世があるかどうか、またあるなら自分の前世はどのようなものだったのか、ほかの人の前世はどのようなものだったのか知りたがる人がいます。
それが人生に役立つなら探求する価値はあると思います。しかしほとんどの場合、ただの好奇心でしかありません。
今世の人間関係すら完璧にコントロールできない人が、仮にいくつかの前世を覚えていたとしたら、気が狂ってしまうでしょう。
ですから覚えていないことはメリットなのです。
覚えている人はその必要があるか、記憶にあってなおコントロールできるレベルの人です。
現在のあなたが知る人全員が、それ以前の転生からの知り合いというわけではありませんし、決してそうした人との再会に必須の課題があるわけでもありません。
選択するのは他の誰でもないあなた自身ですし、いかなる再会であっても、一つ一つが全てそれなりに新しい形をとることになるからです。
ひとつの町や村が、前世のある町や村の同じ住人たちから成っている場合もあります。そうした人々は、異なる体験を試みるために、集落というグループ単位で自分たちを新たな体験や背景のもとに置き換えるというやり方をとることもあるのです。
