転生の秘密

エドガーケイシーはカルマについて、あらゆる角度から私たちの理解を促そうとしています。

正直な人間は、借金をしたら一心に返そうとする。彼は良心的に毎日財布のひもを引き締めて、月の終わりに請求書が来た時にそれを払うことができるようにする。請求書を突き付けられる日のことを毎日心配しながら一か月を過ごすということはない。むしろ支払う義務を果たすことができるようにエネルギーを集中するだろう。 

我々は、限られた意識的な心においては、身におぼえのない、過去に招いたかもしれぬ道徳的負債の正確な性質を自覚していない。しかし、正直者の特徴である誠意と従順とを持たねばならない。そして、返済しようというひたむきな自発性をもって償うべく精進しなければならない。

負債という言葉は誤解を招きやすい。むしろ不足とか欠乏とか言った方がよいかもしれない。欠乏症は、身体に不足しているビタミンやミネラルを補うことによって克服される。不足が満たされるまでは病気は治らない。同様に、カルマが生じるのは、根本的な意味において霊性が欠けているためである。つまり、自己の霊性についての認識が欠けているために生じるのである。それゆえ、カルマから生じたもろもろの症状を矯正するには、この状態をひきおこした霊性の欠乏を補い、自らの霊的本性を自覚するようになることである。 

『転生の秘密』より

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