「お金のブロック」という言葉

「お金のブロックがあるから、うまくいかない」
この言葉を、聞いたことがある人は多いと思います。
自分に向けて使ったことがある人もいるかもしれません。

この言葉は、とても使いやすい表現です。
能力不足でも、努力不足でもない。
「内面の問題」として説明できるからです。
だからこそ、安心もします。

けれど、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
この言葉は、本当に問題を説明しているでしょうか。

多くの場合、起きているのはもっと単純なことです。
・決めていない
・引き受けていない
・失う可能性を避けている
それだけの現実が、「お金のブロック」という一言で包み隠されています。

この言葉を使った瞬間、原因は「内面の何か」に移され、現実の行動は話題から消えます。
その結果、何も変わらないまま、「分かった気」だけが残ります。
これは癒しではありません。
先延ばしの正当化です。
本当に問うべきなのは、ブロックがあるかどうかではありません。
・なぜ決めないのか
・何を失うのが怖いのか
・受け取る立場に立たない理由は何か
ここを見ずに、「お金のブロック」という言葉を使い続ける限り、現実は動きません。

この言葉が悪いのではありません。
この言葉で思考を止めることが、問題なのです。
ひとことで言えば、「お金のブロック」とは、問題の名前ではなく、
向き合わない選択に付けたラベルです。