限界を知る智慧

人のことは考えてもわからない

人のことをあれこれ考えてしまうとき、意識はすでに外側へ引き出されています。
スピリチュアルな探求が進むほど、私たちは体感的に知っています。
エネルギーは、意識を向けた先に流れるということを。

そして同時に、もう一つの真実にも気づきます。
人のことは、考えてもわからない。
人は言葉や態度だけで生きている存在ではありません。
無意識、過去の体験、未完了の学び、意識段階の中で選択を重ねています。
表に見えるものを分析しても、その奥は本人にしか触れられず、本人ですら都合よく書き換えています。

それでも人のことを考え続けてしまう背景には、「わかれば安心できる」「理解できればコントロールできる」という幻想があります。

・救いたい
・正したい
・気づかせたい
・成長させたい

どれほど高尚に見えても、欠乏や恐れから出ているなら、それはパワーではなくフォースです。

人を変えたいと思った瞬間、意識は分離の次元に立っています。
本当に戻るべき場所は、相手の内側ではなく、自分の意識状態です。

ここで役立つのがペンデュラムです。
ペンデュラムで調べるのは、相手の答えではありません。
いま私が反応している根本原因はどこか
満ちた状態からか、欠乏からか
信頼を手放していないか
これらはすべて、自分の内側として確認できます。
この問いに戻れたとき、「考えてもわからない」という事実は、諦めではなく解放になります。

人のことは考えてもわからない。
だからこそ、考え続ける必要はありません。

干渉しないことは冷たさではなく、成熟した愛と信頼の表現です。
人の人生を相手に返し、自分の意識に責任を引き取ったとき、現実は外側ではなく、内側の在り方に正確に呼応し始めます。
それを知っている私たちは、
もう、人のことをあれこれ考えなくていいのです。